『9月 シン・いやさか会議「能登の今とこれから」〜今年の夏を能登で過ごした大学生の話〜』を開催しました。

月に一度、能登の外に能登の今を届けるオンライン報告会、『シン・いやさか会議』を開催しています。今回は、大学生向けのプログラム「能登留学」の報告会として開催しました。夏の短期インターン(約1ヶ月間)で能登の企業や集落の課題解決に挑戦した学生のうち、3組が活動報告を実施しました。

【登壇者】

入江真穂さん(合同会社CとH)

清水栞夏さん(一般社団法人のと復耕ラボ)

艫居美穂子さん・佐々木心音さん(能登町定住促進協議会)

報告①「奥能登で若者が活躍しやすい環境づくり」

発表者:入江真穂さん
受け入れ団体:合同会社CとH

CとHのインターンはズバリ、自由。個々で自分のやりたいことをプロジェクトとして持ち、実行する、といったものでした。その中で入江さんは自分が奥能登で生計を立てること、能登に20人以上友人を連れてくることを目標として立て、インターン期間を過ごしました。
活動の結果、自ら生計を立てるための具体的な目処をつけ、さらに友人・知人17人を能登に誘致することに成功。大学のツアー企画協力や受け入れ企業の一員となるなど、能登と継続的に関わる仲間づくりに尽力しました。

報告②「公費解体後も古材レスキューが広まる仕組みづくりをする」

発表者:清水栞夏さん
受け入れ団体:一般社団法人のと復耕ラボ

清水さんのミッションは、古材レスキュープロジェクトの広報活動でした。目標は、「公費解体終了後も小さなレスキューを拾える仕組み作り」。
活動内容として、北國新聞への折り込みチラシ4,000枚の配布や、輪島市内の温泉施設などへのチラシ設置営業、インスタグラムの毎週投稿などを展開。特に新聞折り込み後には5件の依頼があり、高齢者層に届く広報戦略が成果を上げ始めました。
活動を通して、SNSだけでなく新聞やチラシなど、ターゲット層に合わせた広報手段の重要性を実感。また、古材レスキューは、単にものを運ぶ作業ではなく、能登の文化や地域性が失われることへの「危機感」と向き合う活動であるとし、「ものをどう残していくか」が今後の復興の鍵になると伝えられました。

報告③「里海の暮らしの中にある関係を探していくプロジェクト」

発表者:艫居美穂子さん・佐々木心音さん

被害の大きかった里海集落の持続可能性を探り、地域外の人がどう関われるかを見つけることをテーマに活動。1ヶ月間、土砂出し作業、住民ヒアリング、そしてキリコ祭りなどの祭礼参加を通じ、集落の営みに深く関わりました。
特に被害の大きかった白丸集落では、祭りの復活に向けた住民の声を拾うヒアリングを精力的に実施。祭りに参加した際、被災の苦難に負けず、祭りを開催した地域の方々の「強さ」と「団結力」に心を動かされたことが最も印象的だったと振り返りました。
今後の展望として、地域の方からの提案である白丸集落での「ごっつおを作るイベント」の実現や、来年の祭りで笛や太鼓で参加することを目標に掲げ、これからも継続に関わっていきたいという想いを伝えました。

ご参加いただいた皆様、そしてご登壇いただいた皆様、ありがとうございました。

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次回のお知らせ

次回は、「能登町・穴水町の今」 をテーマに開催いたします。

開催日:10月30日(木)19:00〜20:00

詳細・お申し込みは、後日公開いたします。

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